君の膵臓を食べたい
「君の膵臓を食べたい」
こう言われたら、どうするだろうか?
「カニバリズムにでも目覚めたの?」
主人公の僕と同じく言うだろう。
なんて、タイトルなんだ。本屋さんで見たときは、衝撃を受けた。なんてタイトルをつけるんだ。忘れられなくなっちゃうじゃないか!
読みたい。そう思ったけれど、何かとても怖くて手に取れなかった。表紙は桜のピンク色が踊る表紙なのに。
住野よる、作者の名前も「あぁ、青春小説にありがちなこれ絶対ペンネームだろう」という響き。
こういう本は若い子に任せておこう。
そうしているうちに本は爆発的に売れ、「キミスイ」なんて流行語も生まれた。
興味あるくせにないふりなんてしながら2年たった。
人気は衰えることはなかった。本屋で見ないことはなかった。最近、また賑わってるなと思ったら、映画化。
とうとう、本も読まずに映画を観ることになった。
まぁ、青春小説の映画化。正直、そんなに期待をしていなかった。俳優も小栗旬か。冴えない役っぽいなというのが最初の感想だった。
高校教師か、なるほどね。
本当に斜に構えて観ていた。こんな図書館あったらいいなぁ。私立の高校なんだろうななんて眺めるように見ていた。
そうしたら、どんどん引き込まれていくではないか。高校時代の俳優の演技のうまいこと。そして、なんといっても桜良役の浜辺美波が可愛い。
もう、最後の方では泣かされっぱなし。完敗。白旗あげ。
「こんなにいいとは思わなかったわ」
それが感想。
娘には「泣くの早いわ」と言われてしまったのは涙もろくなったせいということで。
映画の舞台になっている時代2004年、セカチューが社会現象になった。
『世界の中心で愛を叫ぶ』これに通じる青春映画。
この物語も2004年が舞台。通じるものがある。
映画の中に出てくるロケ地が福岡。博多とか太宰府天満宮。私の大好きな街。
http://meito.knt.co.jp/resources/inc/m08/kimisui/map.pdf
↑ロケ地マップ。これ持ってまたいってみようかなぁって。
もう一つのロケ地は滋賀県。
原作も読んでみようと思う。
映画になると必ず、漫画もでる。